俺屍

2011年11月13日 ゲーム
今回、個人のステータス画面にランダムで表示される項目があって、たとえば

趣味:釣り
信条:目には目を
悪癖:三日坊主
悩み:置き忘れ

こんな感じで、ゲームには全く無関係なのだけれど、キャラを立てるような一文が追加されました。もともと、キャラ毎の台詞は遺言しか存在しておらず、脳内で妄想補完するゲームなので、確かに全く無意味ではあるけど、ゲームをより楽しむための要素の1つになっていると思う。

で、ここからは本題、ときは1018年、3代目当主の代に生まれた第3世代の子供の項目にこう書かれていた

夢:三代で出陣

俺の屍を越えて行けのゲームシステムを知っている人にはこれがどれだけ困難なことであるかは想像がつくと思う。
成人して交神ができるのが8月、子供が家に届くのが9月、そこから子供の初陣が11月、孫の顔を拝めるのは最短でも1歳8月まで生きなくてはならない。俺の屍では寿命は1歳6月~11月くらいできまるので、最短で子をなしたとしても孫の顔を見るのがぎりぎりである。ましてや孫と出陣となると1歳10月、ほとんどの場合が孫の初陣を見ることなく死んでいくわけである、よしんば生きていたとしても健康度が低下し、使い物にならない(健康度は最大を100として設定されており、たとえばこれが40になると全ステータスが40%になる。こうなると、初陣の孫以下の能力になる)


部分的に家系図を描くと


初代-菜奈(剣)-安香(槌)-織江(夢を抱いた子、剣)-菜月(拳)
(初代はこのほかに1子あり)

この菜月が生まれた時点で安香は1年10月、すでに健康度の低下が始まっており、余命2月、孫の初陣を見ることなく死ぬ運命だった。
が、図らずも、時を同じくして4代目当主が余命いくばくもない状態。当主と安香は菜月の初陣を見ることなく果てる、織江の抱いた夢は叶うことはないのか


ここで、俺の屍のシステムの一つとして、当主は先代が死ぬと指名した次の人物へと代々1人に引き継がれていくのだが、当主に任命された年には絶対に死ねないというものがある。さらに当主と同時に死ぬ人物がいた場合、当主が先に死亡し、その人物は生き残るようになっている。
このシステムを利用し、4代目が死亡した時点で安香を5代目に任命。これにより、1月命を引き延ばし、安香、織江、菜月の3代での出陣を達成した。

ときは1021年11月、いまだに大江山は攻略されていない。
そして11月、12月は大江山に挑戦できる月である。九重楼あたりにでも形式的に出陣し、入り口でお茶を濁して、夢を叶えさせてやることは、簡単である。しかし、そんな形式的な出陣で親子三代の晴れ舞台を終わらせたくはなかった。

意を決して大江山に出陣、目指すは当然のごとく朱点の盗伐である。
老体に鞭打ち出陣した安香と、まだ初陣の菜月というのは、あまりにリスキーである。おまけにボス3回と朱点の待ち受ける大江山は長い、
しかし二月がかりで攻略している時間の猶予はない。安香の健康度は既に11月の段階で38、漢方を飲んで44まで回復したものの、能力は初陣の菜月以下。現状でもまともに戦える状況ではない。これに月をまたげばさらに健康度が低下し、朱点の攻撃を一発もらうだけで即死しかねないので、なんとしても1月で攻略する必要があった。

難易度があっさりであるため、雑魚で菜月の経験を稼ぐ時間すらない、敵を全力で避けつつ、仁王像を秒殺。勢いのまま、石猿戦へ。
おりしも狂乱の赤火が最後から3つ目にあるため、ちょうど石猿で赤火をともすことに成功し、龍神刀も無事に確保し、石猿の解放にも成功。ここで解放せずとも、朱点を倒せば解放できるが、ボーナス奉納点がもらえる上に、朱の首輪も入手できるため、ありがたい。

織江が既に奥義、疾風剣織江を覚えていたため、親と子の武人を織江に注ぎ、奥義で一気に石猿を撃破。今回、奥義の健康度の消費がかなり減っており、上記の奥義はなんとたったの2しか消費することなく連発できる。

ここまでほとんど被害らしい被害もなく、赤火で雑魚を少し倒して呪文を覚える巻物を2つ
ゲットするなど、大量の収穫を得ていざ朱点へ

朱点で危険なのは溜め攻撃、これをまともに食らえば安香、菜月あたりは即死しかねない。とくに敏速が著しく低い安香あたりは見てから防御が間に合わず即死する恐れがあるため、開幕から防御を選択、安香は当主のため、死ねばその時点で敗走となってしまう。
初手で、織江に武人を集めてからの奥義を撃つが一発では当然死なず、朱点が攻撃を溜める。
菜月は危ないのでガードさせつつ、もう一発奥義を撃つが死なず。朱点の溜め攻撃が安香に刺さる。ダメージは265、この時点で安香の最大HPは275だったので、文字通りぎりぎり、防御していなければ2倍のダメージで完全に即死だった。ちなみに安香は1回番が回ってきた後一度も動けてない。
孫の菜月が回復を入れつつ、織江が3発目の奥義を撃ち、無事朱点討伐。
朱点の最後を見送るようにして、5代目当主である安香は息を引き取る、6代目当主には織江を任命。


苦しい戦いだったが、なんかものすごいいい物語みたいになったので個人的に大満足。
正直、別に3代で出陣したから何かメリットがあるわけでもないし、やる必要がないといえば確かにそうだろうと思う。けれど、効率ばかり追い求めていては楽しめないゲームだと思っているので、こういうロールプレイも楽しみ方の一つであると思う。そういった中で上みたいなドラマが生まれてこれば、それはそれで面白みにつながるし、一本道な物語ではなく、自分でストーリーを組み立てていくというのも、悪くないものであると思う


他人のぷれいなんか興味ない人も多いだろうし、ゲームについても、リメイクで追加されたクリア後の裏世界が話題の中心になってばかりで、いかに早くクリアして裏突入するか、みたいな話ばっかりだけれど、こういう細かい追加要素も俺の屍をこえてゆけというゲームにおいては重要なファクターなんだってことで1つ。


個人的に久しぶりにRPGで燃えたのでちょっと書いてみた




コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索