よく、命の大切さとやらを説くときに用いられる言葉である

しかし、これどう考えてもおかしい。

例えば、一人を救うために月を消し去ったとする。方法とか理屈とかは不明だが、とりあえず。

すると、地球のバランスやら諸々崩れて億単位で人が死ぬだろう。動植物もかなりの数が絶滅し、それこそ、温暖化云々とかそういう次元以上の事態となる。
なんでか、って説明はここでは省略。月の影響力はホント強いんです。

よく物語でも、人一人を救うために世界(数多くの人々)を危険にさらす主人公(往々にして、救うのはヒロインで、結果論として、世界は滅びず、ヒロインも救えてハッピーになる)が見受けられるが、これはどう考えてもおかしいと思う。

人の命を数勘定するな、といわれるが、そもそも民主主義ってのは多数決の理論であって、人の勘定である。

例えば、一人が確実に死ぬか、十万人が0.01%の確率で全滅する危険性があるならば、民主主義的には1人を犠牲にするのが正解なのである。期待値は前者では1、後者では10であるからだ。

ただ、この疑問点にはそもそもの問題がある。それは大前提として、どちらか一方を選ばなくてはならない状況である。という点である。

一昔前に流行ったカレー味のUNKとUNK味のカレー議論と同じようなもので、大半の人間にとってはどっちも食いたくねぇ、なのである。

だから「どちらか選ばなくてはならない状況にしない」というのが、正解なのではなかろうか。
が、世の中それができれば苦労しないわけで、苦労しないような人間が主人公な話なんてくそつまらないですから、物語では、あえて一方からの批判を承知の上でどちらか一方を主人公に選ばせるのではないでしょうかね?

コメント

風神RED
風神RED
2007年2月14日0:18

人の命は星より重いというのは、確かに陳腐な台詞では
ありますが、しかしながら私、人生の中においてそう思った
事があります。ただーし、それは人ではなく、本当に好きに
なった人です。ああ、こいつを失うくらいなら月の夜、星の空
いりません、と思った事があります。もう10年以上前のことですがね。

アズリア@堀しのる
アズリア
2007年2月14日5:43

甘酢っぱいですなぁ、青春ですなぁ

自分もそこまで想える恋がしてみたいものです
理屈じゃないですよね、これだけは

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索